リサイクル キモノ

五風荘以来だから、五ヶ月ぶりに大阪の実家に帰った。

ご飯をいただきつつ、ひとしきり話が一段落すると、母カズコが手招きするのだ。。なぬなぬ??

 「こないだ おかあちゃんフリマに行ってな。あんたが好きそうなん買うといたったで。」

「フリマ。。」とな。それはフリーマーケットの略ですね。私。

ズキューン!カワイイ〜〜!!!
それが左の紫の着物。銘仙着物じゃないの。
(銘仙とは昭和初期ころの普段着キモノ。柄がポップでかわいいのだ。)

「まだまだあったなーーー。」とカズコ。
「えーーーー今度いつ あるの?そのフリマ行きたいーーー!!」

「そう言うと思てな、その人の電話番号聞いといた。」
「キャーー 。気が利くぅ!!」と言うわけで、パタパタと電話したり段取りしてると

「ちづ帰ってんねんてーー?」と 姉も車で実家に帰って来た
姉に事情を話すと それは行かねば!!
テンションは最高潮に!!

姉の運転で、一路 その人のお店に行くことに!!ワクワク。
ちなみに父は お留守番です。
車で 30分ほど行くと  えっここなの???
大きな農家の一軒屋に 小さくリサイクルの看板あり、
 納屋にびっしり 洋服や着物が。知る人ぞ知るだな。。

銘仙って柄が大胆で、モダンでキッチュでかわいいんだけど・・・。
いかんせん、痛んでるんだなーーー、なんせ普段着だし、アンティークだし。シミがでてたり、襟が汚れてたりで。。

「あっ!!これは、いいよ」とカズコが選んだのが一番下の写真の小豆色の羽織。  チッ。やるなぁー。。
「すごくいいけど、、羽織かぁ。着物だったらもっと使えるのに。」私。
「あっこれ。着物になるよ。」と母カズコ。
えーーーー!!!羽織から着物になるの????

「この着物襟よごれてるなー。着るには無理かも」私。
「はーん。洗えばいいやん」とカズコ。
えーーーー!!着物って洗えるの????

姉は幾何学模様の 油絵チックなキモノ。
私は水玉とか。。カワイイ系。ほんとに趣味がちがうよねーー姉妹で。。
さっそく ごっそり買って、家にて。
たくさん買っても安いのだーー。。
で、どうするの?どうするの?

はい!えりだけバラして、オシャレ着用の洗剤でガンガンもみ荒いしてます。ゴシゴシよ。。
やっぱり洗うと気持ちいいー!おおっ!完璧には取れないけど半分くらい 汚れが取れた。

そして シミをずらして もとに縫い付けます。
ちなみに、私はただただ見守るのみ。
カズコ作 キモノってよく出来てるなぁ。

長く着られるように工夫がいっぱいなのだ。
へーーー。はーーー。の連続。

熊本に帰ってくると 小豆色の元羽織が送られてきた!
カズコ曰く、昔のキモノは 羽織でもキモノになるくらいたっぷり生地を取ってるものが多いらしい。
この羽織は「袖が振袖くらい長くて、カバンも作ってみた」
と、 キモノになってる!!!

なかなか有意義な 実家帰りだった!
和裁っておもしろいなーーー。